2004年　2月11日　尼崎 BLANTON

あ-アニキ　　ぽ-ぽんち

-慎太郎とミッチーとイソがいなくて二人でのツアーですが、苦労した事やエピソード、二人ならではのおもしろ話を聞きたいです。
あ 皆で居るとやっぱにぎやかですけどね、楽しくワーっとやって。
二人でも、あんまり変わんないっちゃ、変わんないんですけど。決め事が早くていいですよ、二人だとね。
今日は何処で寝るとか、一応相談するフリはするんですよ、僕も。決めるのは僕なんですけど。
二人の方が楽ですね、そういう意味では。車の中でも寝られる、二人だから。
すぐそこに止まっておりますエスティマなんですけど、あれに載って札幌から来たわけですが。結構広いんですよ、中。
座席がね、クルンてなるんですよ、後ろの座席が、回転シート・・・回転シート。

ぽ 何で２回言うの？

あ いや、だから、あの新幹線のあの、あれみたいなもんだわさ。
だからそこにこう座って足伸ばしたり、スッと横になったりできるんで、いいですよ。
で、サンルーフが付いてるんで、山口県の「みちしお」って言うところの巨大な駐車場に止めて、
天井開けると月明かりがきれいで、皆様からいただいたお酒をのみながら。

ぽ いただいたおつまみを食いながら。

あ 今回はやっぱあれですよ、バレンタインデーも隠れていながら。

ぽ チョコなんかもあちこちでいただきましてね。

あ 最近ではほら、お酒をいただくことが多いじゃないですか。
これは嬉しいですなー！別に催促してるわけじゃないですけど（笑）。
いいんですよ、チョコでも。ありがたいですよ、そりゃー、食べますよ。
中には手作りのね・・・「これ、アニキの為に焼いた」・・・って言うんじゃないんだべ、チョコはな。溶かした？

ぽ 溶かした！溶かし、固めたんだよ！

あ 「溶かし固めたチョコなんです」って言われればさ、そりゃー俺だって目の前で「ありがとうございます」って、仕方なく口に入れて（笑）。

ぽ 仕方なくって！いただいたのにねー。

あ あー、そうですか。
ま、そんなホントにお気遣いなく、僕らはね皆さんの顔をこうして見れるだけで充分なんですから、ほんとに、ほんとにですよ。
頂いたらそりゃ嬉しいですけど。もちろんちゃんと、お酒は帰りのフェリーでも重宝しますしね。
だいたい二人で１本なんて数時間くらいで空きますからね・・・だから１本じゃ足りないっつってるんじゃないですよ（笑）。

ぽ まぁー、まだ鞄には若干余裕もありますからね（笑）。

あ いやいやいや（笑）・・・だから、あの、わりと自由が利くと言う点では、いいですよ。
で、ライブもやっぱりね、二人っきりだと、皆さんからするとミッチーや慎太郎がいないのは淋しいかもしれませんけどですね。
いいですよ、テンポが、あのスッと行きますから。
こういう質問とかいただいても、俺とぽんちだったら別にね、トトーンと話して次々行くワケでしょ？
どうしてもあいつらにも話し振らなきゃいけないじゃないすか。

ぽ 嫌々ね。

あ 「どうですか、慎太郎くん？」「う〜ん、どうですかね〜」

ぽ そもそも質問の意味がわかってないんじゃない？難しくてさ。

あ 「・・・ギターを弾きます」みたいな。

ぽ いや、そうじゃなくて。

あ 「ミッチーくん、どうですか？」
「どうですかね〜、すごく有意義ですね」ってそればっかりだもん。
いやいや、いいんです。あいつらはあいつらでね、一緒に居て楽しいし。
今ラジオも・・・最初は僕とぽんちにマイクが立っていて、遠くの方にソファがあるんですけど、そこにあいつらがいてね。
ただゲラゲラ笑ってる声を僕らのマイクで拾ってオンエアーしてたわけなんですよ。よくあるドリフのおばちゃんみたいな。
今「ミッチーと慎太郎の声が聴きたいです」なんていう人生経験の浅い人達から来るもんですから（笑）。
だからまー、しょうがないなと。今１本ずつですよ、皆に。

ぽ ありゃ、もったいないね。

あ 電気もったいないど、あれは。

ぽ 糸電話でいいんだ、あんなもん。

あ 一緒ですからね。「ラジオの放送だからな、頼むぞお前ら。マイクあるんだからな。」で、お葉書読んで、こうこうこうで、
「慎太郎くんどうですか？」
「いや、どうですかね〜。頑張ります。」って。

ぽ いやいや、お前の心境はどうでもいい。

あ つまみ出すぞ、このやろ！言ったことありますからね、放送で。



-今回のツアーはバレンタインに近いということで、各地でチョコやプレゼントをもらったと思いますが、
　アニキとぽんちさんの今までのバレンタインにまつわる楽しい、辛い、悲しい、何でも良いので聞かせてください。
あ ありますか？あーた。

ぽ 子供時代はあんま浮いた話はなかったんですけど。

あ マジメな引きこもり少年でしたもんねー。

ぽ 引きこもってはいないけど、僕わりとマジメ系でしたからね、少年時代は。

あ ちなみにマジメってのは何をもってマジメというんですか？

ぽ 僕、結構成績良かったんですよ。

あ 成績良きゃマジメなんですか？

ぽ 勉強してたから。

あ だから勉強ばかりして、家に引きこもっていたわけでしょー？

ぽ 引きこもってはいないけどもね。

あ 「竹内くん、遊ぼー」「宿題やってからね」とか言うんだろ？

ぽ 昔のマンガじゃねーんだから、そんなヤツいねーよ！
でも、勉強とかはしっかりやってたしね。学校休んだりもしなかった。
成績良い方・・・あんまモテない方ではあったけどね、そういうのは。

あ 昔からめがねかけて？いっつも学生服着て？

ぽ ピシッとここまで締めてね、カラーもちゃんとつけてね。

あ はーん、でも想像つきますよ。

ぽ でしょ？

あ 僕だってわりとマジメに普通のガキ大将してましたよ。

ぽ マジメ番長だったんだ。

あ マジ番！

ぽ 略しゃーいいってもんじゃないからさ。

あ なんかね、小学校の時からクラスの中心とかなるんすよ。自然とね、リーダー的な存在で。
学級委員長だって４回やったことありますからね。推薦とかして、決まっちゃうわけですよ。選挙あって。
確かに先生からは嫌われてましたよ、やりにくい野郎だと。マジメにというか、正当派なガキ大将でしたね。

ぽ ガキ大将としては、バレンタインデーの時はモテモテだったと？

あ それが僕は硬派で。

ぽ は〜ん・・・。

あ いやいや、もらいましたよ、チョコくらい。だけど大人になるにつれ、あんまりチョコ食べなくなってきてですね。
だんだん貰わなくなってきましたね。チョコは要らないからって前もって言うようになりましたね。
・・・悲しいお話とかありますか？あーた。

ぽ そうですねぇ・・・チョコ貰えなくて悲しいなんてのはあったけどね。
「今年もボウズだな」なんつーのはね（苦笑）。

あ あぁ、ゲタ箱とかで、「今日は・・・どうかな？」・・・で、「く〜（泣）」。

ぽ 一応朝まではワクワクしてんだよね。

あ マンガだもん。



-作詞をする時は書くぞ！と決めて始めるんですか？それとも日々作って溜めているのですか？
この曲の詞はこんな時にできた等、１曲でも良いので教えて下さい。
あ 書くぞ！と決めて書く事の方が多いんですけど。
詞がざっと出ることはないんですけど、断片的な言葉が出てきますね。
で、やっぱり全国旅してると、色んな景色を見たりとか、美味しいものを食べた時にも深く考えるわけですよ。
ありがたい、幸せだな、人の幸せって何なんだ？とか思うと、もっと幸せに飢えていた自分が浅ましかったな、
とか思うとそっからね、詞の題材がばっと出てきたりですね。
例えばフェリーの上で朝を迎える時とかありますから、そういう時に水平線とっから太陽が出てきたりとか、沈んだりとかね。
そういう時はですね、あれですよ、言葉が・・・

ぽ 浮かんでくるわけですね？

あ ・・って、何でそんな半笑いなんすか？

ぽ いやいや（笑）。わかる、わかる。

あ いや、わかってたまるか！
ま、景色見てる時が多いですね。月を眺めてる時が結構多くて。そういう曲が多いですよ。
たいがい月明かりとかね、ていう言葉とか、そういう夜の雰囲気で薄暗いとか、そういう表現をしてる時は
夜、空を眺めて作ってるとかね、ありますね。
僕住んでるところっつーのは、スキー場の麓にいるんですけど。良いんですよ、環境が。
今日は書きたいなとか、しんみりしたいな、という時は一人で七輪持ってですね、川原に行って、魚でも焼きながら、
食いながらぼーっとしてると詞が浮かんできたり。
たまに夜、車で（山へ）上がって、月とか空とか星とか、札幌の夜景を見たりとかしてね。
なかなかロマンチックな・・・ロマンチストですよ、僕はね。ミスターロマンチストですから。

ぽ そうなの？

あ 札幌ロマンチカ。

ぽ 初めて聞くわ、そんなバンド名。

あ 余計な事言わなきゃいいんだよね。思いついちゃうんだもん、しょーがない。そんな感じですね。
だいたいハッピーな時に書くことは無いですね、僕の場合は。
んで、あんまりパーティーソングだとかラブソングとか普通に生きてれば経験できる幸せな、
幸せというか娯楽というか、そういうものに付随したものにあまり触れたくないというかね。
自分自身も音楽と共に成長したいってのはありますから。
だから人ってのは楽しい時よりも辛い時の方が成長しますからね。
そういう意味では辛い時に色んなものを書き溜めるってのは多いですな



-今日初めて夜会ライブに参加させていただきます、とっても楽しみにしています。
でも、ミッチーを連れてきてほしかったです。
あ うるせ！（会場爆笑）・・・ミッチーめんこいですからね。

ぽ うん。

あ ミッチーも最近バイト初めましてですね、ライブハウスに勤めてますけど。

ぽ あー、そうなの。

あ 「ライブハウスに面接に行くんですけど」って俺んとこに来たんですけど、
「どんなライブハウスだ？トゲいっぱい生えた人が来るようなとこ、ダメだど！ミッチー！」つって。
そりゃーそうだよ、危ないから。さらわれたりしたら大変だから。

ぽ そうか、そうか。

あ 「だから髪の毛こんな色んな方向向いてるような人が来たら、ダメだど」っつって。
み「いえ、大丈夫です。クラシック系専門の。」
あ「あー、いいでしょう。行ってらっしゃい」
み「面接なんで落ちるかも？」、
あ「お前が落ちるようなライブハウスはすぐに潰れるから。大丈夫、行ってらっしゃい。」つって。
で、すごい人気のあるとこで、短期のバイトなんすけど。後日郵送で連絡ある。
絶対ミッチーの場合、即決めだなと思ってたんで・・・その日のうちに電話きましたね。

ぽ あぁ、そうですか。印象が良かったんですね。

あ 印象悪いわけないでしょ、あの子が！あーゆー全て整った子ってのはいるんだね。

ぽ あいつは外面が良いすからね。

あ まーね・・・いや、まーねって（苦笑）・・・そうすか？

ぽ 内面的には色々あるかも知れませんよ。

あ あぁ、そうかい？

ぽ うん、何か、何か変なとこあるかも。

あ ひがんでんの？

ぽ いや、ひがんでないよ。



-吉野家から今日で牛丼がなくなって個人的にすごい淋しいのですが、お二人はどうですか？
ぽ 食べましたね随分ね。

あ 牛丼フリークの皆さんは大変なんですなー。僕は全く影響ないすね、個人的には。ほとんど食べませんから。
こういう「食いモンなんか安けりゃ安いほど良い」とか言ってるドッグフーダーたちはですね。

ぽ ドッグフーダー（笑）。

あ 「酒も安けりゃ安いほど」とか言ってるこのワンカッパーとかですね、僕はちょっと趣味が合いませんのでね。
お前と言い、イソと言い、慎太郎とか、なんでそうワンカッパーどもは・・・。

ぽ 吉牛も相当行きましたよ。「吉野リスト」だったもん。

あ 「吉野リスト」・・・「よしのり」だったんだ。

ぽ でも、安きゃ良いワケだから。違うメニューでもあれば豚でも牛でも、違いわかんないしね。