2004年　2月6日　名古屋 TAURAS

あ-アニキ　　ぽ-ぽんち

-バンド名のロゴやシンボルマークを決める予定などはありますか？
　もしあればどんなタイプのものがいいですか？
あ こういうのはね、ぽんちさんに任した方がいいね、どっちかっていうと。

ぽ キャラクター作るか？

あ は？

ぽ 野球のチームみたいなやつ。ジャイアンツのジャビットくんみたいな、
そんなやつをデザインに入れて、そういう着ぐるみ作ってね。

あ はー、いいかも知んない・・・。じゃ、ちなみにどういうのがいいんすか？ＳＩＸＲＩＤＥだったら、イメージ的にさ。
ＳＡＢＥＲ　ＴＩＧＥＲが虎っつーのは何となくわかりやすいけど、ＳＩＸＲＩＤＥは何すかね？

ぽ 何だろう？動物に例えると何がいいですかね・・・やっぱかわいいやつがいいな。

あ 牛？

ぽ なんで？なんで？

あ 牛いいじゃないすか。近鉄バッファローズ。

ぽ あぁ、そっか・・・。牛にする？

あ ・・・。牛・・・ま、北海道のバンドだからっちゅーことでね。

ぽ なんかベタすぎるよね、それね（笑）。

あ 札幌カウ？（会場爆笑）



-お二人が出会った頃の話をしてください。
あ お二人ってのは、俺とコレですか？

ぽ コレって！

あ もう何年前ですかね？

ぽ １０年ぐらい前ですよね、たぶんね。あ、もっと前だ。

あ まだ俺、若くて細くてぴっちぴちの頃だわ。

ぽ ぴっちぴちのやつ着てたもんね。

あ もうシャワーの水の弾き方つったら、もう（笑）。

ぽ わかったよ、もう。

あ 若いってのは肌だわ、やっぱり。あん時あーた、おいくつですか？２１とか２とか？

ぽ 二十歳ちょぐらいって感じなんですけど。

あ 俺もまだ２５とか、ぐらいすかね。若かったんだ。
昔モテてた、ビジュアル系の頃ね。アンドロジナスとかやってた頃かな。
こんなウエストで、こんな髪して、本人ビジュアル系って意識はないんすけど。
そういうの流行ってた訳さ、ぴっちりしたピンク色のスパッツみたいな履いてな、こんなん巻いて。

ぽ チャンピオンベルトみたいなの。

あ そう、チャンピオンベルトみたいなの巻いて、ギラッギラの。
今みたいなこんな感じじゃないんす、細いんだから。しどいもんだな、ありゃ。

ぽ そんな時代もありましたかね。

あ 別人みたいですね、あの頃に戻りたいっつったって全然ムリな話しですな、ありゃ。

ぽ ま、戻られても・・・またね・・・。（会場爆笑）

あ あの頃はいい時代でしたよ。バカだったもん。バカが当たり前にできた時代っつーのも・・・。
ま、戻りたいとは思わないですけど、いいもんですなぁ。
その時に、たまたま別のバンドだったんですけども。バンドで一緒だったのかなぁ、ライブが。

ぽ そうですねぇ。

あ でね、バラバラんなって、僕が新しいバンド始めるっつーんでこいつ誘った訳ですよ。
そう言えばなんか変な気持ち悪い奴いたなぁって（笑）。これも気持ち悪かったんだって、ホントに。

ぽ 気持ち悪かーないだろ、だって、ちゃんと・・・。

あ まだあの頃、なんか細いんだか太いんだかわかんない感じでさ。

ぽ ふははは（笑）。ちょっと待て、それは。

あ 髪も長いんだか短いんだかわかんない。

ぽ ちょっと中途半端だったね。

あ ところであいつ男だよなぁ？みたいな。

ぽ どっちでもないんだ、常に。

あ 中途半端なんだ全部がさ。

ぽ 全部がね、う〜ん。

あ その靴下は穴が空くのか空かないのかどっちなんだ？みたいな。

あ そのズボンは脱げるのか履いてるのかどっちなんだ？みたいな。

あ 脱ぐのかい？履くのかい？（笑）・・・ダメ人間だから。

ぽ そうそうそう、そんな感じですよね、一言で言うとね。

あ そうそうそう、そんなやつでね。その当時はまだ公務員やってた頃ですよ、あーた。
髪長くて、こんな、ちょうど島さんみたいな髪でしたね。
で、役所勤めなもんだから、そんな髪じゃいけないんで七三のヅラをわざわざかぶって・・・。
すごいでしょ？そのヅラが今もちゃんと保管されてる。

ぽ あぁ、ありますよ、思い出に。たまにかぶってますけどね。

あ なーんで？

ぽ 別に、ちょっと。人にかぶせたりとかして。パーティーグッズみたいにさ。

あ 持ってきてよ、今度。

ぽ 持ってきますよ、今度ツアーに。（会場拍手）

あ 見たいよね、それは。それは見たいわ。

ぽ そのヅラがまたリアルとパーティーグッズの中間みたいな中途半端な。

あ 一目でわかるんだ、ヅラって。

ぽ そうそうそうそう。でもね、リアルなのかも知れない、何かが、ぐらいな。

あ しどいね〜。で、まぁそういう仕事をしていて、
一緒にバンド始めてから彼の人生は１８０度変わることになるワケですねぇ・・・ぽんち物語になってますけどねぇ。



-今回のツアーで美味しいものを食べましたか？
ぽ 最初にほら、回転寿司食ったじゃん。

あ 食ったんですけど・・・ま、確かに寿司でしたよ。

ぽ ま、寿司ではあったけどね。おにぎりに刺身乗ってるもの、みたいな感じだったよね。

あ なんていうかね・・・ま、最初から説明しますけどね。
苫小牧から大洗行きの舟に乗ったわけですよ。これは１９時間かかる。
で、降りて、何時ぐらいかな？７時ぐらいか、夜の。
腹へったというよりは寿司が食いたいなと。海が何かいい感じだったんだなぁ。魚食いたい気になっちゃって。
ずっと舟ん中居るもんだから、カップ麺しか食ってねーし、寿司食っちゃおかって。
行ったら回転寿司ってのがあったんすよ、おあつらえ向きに、国道沿いに。
国道ったって山、すぐ海なんですけど山を越えて行くようなところで。
ちょっと人気（ひとけ）のないところに、いきなり回転寿司があってですね。
「ぽんちさん」と、「行ってみるかい。」と。
で、とりあえずお店の前まで行ったんですけど、こう覗いてみると年寄り三人がTVの前でお茶すすってるわけですよ。
どう見ても店の人ですよ、白いの着てんだから。
「おい、ぽんち」と、「大丈夫かい？」と。

ぽ 戸開ける前に、ちょっと一瞬ためらいましたよね。

あ （客が）誰もいないんだから。

ぽ 目見合わせましたね。

あ 回転寿司ったって回転なんかしてねーんだから。で、店のオヤジと俺目合ったの、ぱっと。

ぽ あ、合ったんだ、あん時。

あ 合ったんだ。

ぽ そりゃマズイな。

あ 合ったら、お客さんなら、てか、その前に車来てんだからさ、駐車場目の前なんだから。
「お客さん来たよー」「あいよー」とかっつって、用意すればいいでしょ？
いつまでもこう、新聞広げて・・・俺と目合っても、「ちっ」みたいな。
で、とりあえず、ガラっと開けたら、仕方なく立ち上がって「いらっしゃい」みたいな。
「師匠お時間です」「はい〜はい」みたいな感じでですね。おもむろにこう来て「はい、好きなとこ座って」。
で、ボタン、ピッと押してグイ〜ンって回りだすわけですよ、回転寿司が！（会場爆笑）

ぽ 別に回さなくていいじゃんね。

あ 俺らしかいねーんだから。目の前で作ってるんだから。
ちょうどこの辺に俺とぽんちがいて、ここで作って、こう渡しゃーいいのにわざわざここに置くんだよね。
意地でも回したいんだね、あれね。

ぽ 好きなんだろうね、あれがね。

あ 届くんだよ、普通に。（それを）わざわざ遠いとこにこうしてね。
で、確かに美味くもないし、早々に逃げるべって、金払って帰っちゃおうって。
で、こいつがイクラ頼みやがったんで、イクラって軍艦じゃないすか。
軍艦の食い方っつーのをね・・・ガリに醤油をつけて上につけるのが本式の食い方らしくて、それを説明してたんだ。
「ぽんち、軍艦の食い方知ってるか？まずガリにね、こうやって醤油つけてね・・・」
って言ったところでオヤジが「あ、ウニですね、あいよー」とか言いだしまして。

ぽ どういう聞き違い方してるんですかね？

あ 幻聴だから、絶対。「ウニ出ねーかなー、ウニ出ねーかなー」と思っててなんかそう聞こえたんだね。

ぽ うん、うん。

あ ぽんちも、もうこれ、うかうか話しして大トロでも出てきたらかなわねーから、もうヤメようって。
あれは、すごかったなぁ・・・だから、美味いもの食ったか？っつーのに！

ぽ 面白いもの食った話しだよね。



-ぽんちさんに質問です。ライブで汗をかいても落ちない化粧品はどこのものですか？
　ファンデーションが特に知りたいです。
ぽ あれはだって１００均で買ったやつ。

あ あんなものに金かけませんからね。

ぽ そうそうそうそう。

あ あーた、ファンデーションなんかつけてるんすか？だいたい。

ぽ うん。いや、つけてますよ。

あ あれ、ファンデーションというものなんすか？

ぽ たぶんね。小麦粉とかじゃないと思うよ。

あ 小麦粉すぐ落ちるじゃないすか。なんか粘土とかどういうもんじゃないの？

ぽ 粘土って・・・ちゃんとしたモンだと思いますよ。ちゃんとしてねーか。

あ 汗かいても落ちない。

ぽ うん。

あ あーた、あんまり汗かかないからじゃないすかね？

ぽ そーかも知れないね・・・いや、一生懸命やってますよ、ちゃんと！

あ 何も言ってないじゃないすか。